読書猿著『独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』(2020) ダイヤモンド社
ツリーノートを作っていたときに「オズボーンのチェックリスト 」というのを調べていたら、『独学大全』の著者である読書猿さんのブログが出てきたのでした。その後上梓された『アイデア大全』は購入しなかったのですが『独学大全』は予約購入しました。
2日で通読して気がついたことは、自分には掬読(すくいよむこと)が足りないということです。確かに『時間術大全』とか『記録の力』などは掬読しているのですが、本当に読みたい『因果性』や『世界の複数性について』は通読していて途中で止まってしまってます。
難しい本だから止まってしまうのか、通読しようとするから止まってしまうのか。もしかすると直感に反して後者が正解なのかもしれないです。
ここ半年ほどいわゆるビジネス書・自己啓発本を良く読んでいるのですが『独学大全』に内包されています。きっと読書猿さんも読まれているのでしょう。また55の技法とありますが、やり方はともかく、やればできることを女性翻訳者の効率の悪そうな語学習得方法を例に示しています。
語学学習と言えば、NHKのラジオ英会話を聴いていたのですが、数か月前から基礎英語3を主に勉強することにしました。
途中で止まってしまうことは独学する上で避けられないですが「可能の階梯」という話題で、難易度別に学習したいことを並べて易しめのところから取り掛かると良いとあります。私にとって基礎英語3は知らないところは少ないですが、暗唱することは難しいレベルです。なかなか良い選択だったと再確認できました。基礎英語3はPQRST法と良く似ていて記憶しやすく工夫されていることも分かりました。
ラーニングログも定規で作って記録し始めました。これも『超習慣術』などで有用性は理解していました。でも作っていなかったのですが『独学大全』で著者が定規でログを書いた測量野帳を見たら手が動きました。「カ.クリエ5mm方眼」を使いました。
最後に、本書を読んで行なったこととして読書会を始めました。その名も「淵野辺新刊読書会」です。「独学は孤学ではない」と繰り返し書いてありました。インターネット時代ですから「基礎英語3」を聴きつつ「ストラングの線形代数」に取り掛かっている人がいるはず!「淵野辺新刊読書会」では『独学大全』と「最も賢い億万長者」を読みました。