ウインド・リバー(字幕版)2017
映画「ウインド・リバー」公式サイト
主人公はネイティブインディアンと結婚しインディアン居留地で暮らしている狩人です。よそ者ではありますがネイティブアメリカンに認められています。
殺人事件の捜査にやってきたFBIの捜査官はよそ者として距離を置かれます。
ネイティブインディアンと友情を保てるか否か。居留地の生活に立ち向かえるか堕落するか。これらの違いはどこにあるのかに注目して観るのがおすすめです。
主人公の狩人ならではの価値観が興味深いです。負傷したFBIの捜査官に「君はタフだ」と諭します。「運がよかった」という捜査官に対して
「獲物になる鹿は不運なんじゃなく弱いんだ」
「生き残るか諦めるかだ」
と返します。
楽かタフか。行動するか否か。楽な環境であれば行動の有無に関わらず幸運にも生き残ることがあります。タフな環境では行動しなければ運の要素はなく死んでしまいます。
殺されてしまった少女もFBI捜査官も行動はしました。タフな環境に幸運はなく、あるのは不運だけなのです。したがってFBI捜査官が生き残ったのは運ではなく生き残ろうとする強さを持っていたからということです。