イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(字幕版)2014


アラン・チューリングの伝記映画。もしかすると以前にも観たような気もしますが、面白かったので良いのです。時間についての価値観を問われているように感じました。

空気の読めない数学者が戦時下に暗号通信を解読するも同性愛の強制治療からか41歳で自死したという内容です。『ゲームオブスローンズ』のチャールズ・ダンス(父役タイウィン・ラニスター)が出ています。

パブで冗談を言う場面があります。以下思い出して再現。
森で二人の少年がクマに追われています。一人は靴紐を結んで備えます。もう一人は靴紐を結んでもクマより早く逃げられないよ言います。オチは君よりも早ければいいんだです。
ドイツ軍がエニグマの暗号キーを毎日変えるため、たとえ暗号解読ができても翌日は新しい暗号になっています。暗号キーの組み合わせ解読を人力で行っても時間があれば解読できるものの、暗号キーの桁数が多すぎて一生かかっても正解がわからないのです。解読時間が問題ということです。

エニグマの解読で戦争が2年早まったと言われています。現在のネットやパソコンのスピードは2年前や2年後と比べてどうなるか。どんどん速くなって行くでしょう。チューリングが41歳で死ななければパソコンは2年どころではなくもっと先に進んでいたのではと誰もが考えます。

ネットが遅い。パソコンが遅い。そう感じるたびにチューリングを同性愛で有罪にするような偏見は勘弁してほしいと思うのでした。