ラッキー(字幕版)2017
90歳のラッキーが原因もなく倒れたことをきっかけに死生観を固めるという内容です。
死の予感は体験できるので恐れることもできますし、死についてもその延長として考えることは出来ます。しかし、死そのものは体験できないのでいつまでも未体験な事象です。
つまり、死に対しての態度というものは未体験な事象に対しての態度といえます。未体験な事象に対して恐れるのか、微笑むのか。その態度は自分だけのものであり自分にとっての事実です。
戦時中の沖縄の少女がアメリカ兵を前にして微笑むという話が出てきます。大人であれば微笑むことはなかったでしょう。ラッキーはラストシーンで未知なる体験に対して微笑むことに決めたようです。