サーミの血(字幕版)2017
『ヒトラーに屈しなかった国王(字幕版)』を観ると北欧諸国がナチスの侵攻に抗う姿が印象的です。第2次世界大戦でスウェーデンは中立を保ったということになっていますが『サーミの血』を観るとスウェーデンも優生思想には無防備であったことがわかります。
イヴ・サンローラン(字幕版)で才能を褒めてはいけないと書きました。優生思想は生来の優れた才能を褒めることと同時に生まれつき才能のない人を必要とします。合わせて考えると才能を無邪気に褒める行為は潜在的に優生思想に加担してしまうわけです。
北欧の少数民族の差別の話ではあるのですが、才能を褒める身近な話題も気をつけなければいけないなと強く感じました。才能を褒めただけで優生思想に加担なんてオーバーなと思いがちですが、きっと些細なことが積み重なって差別はなくならないのでしょう。