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2019/12/29

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(字幕版)2012


『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングがサーカスの曲芸オートバイ乗りとして主役を務めます。以前関係をもった女性と巡業先で再会。彼女の子供が自分の子供だと知ることとなり、サーカスを辞め町に残ることにします。
障害は彼女には付き合っている男性がいて彼の家に住んでいることです。

15年後に子供が自分のルーツを探します。父親を殺害したのが当時警官であったブラッドリー・クーパーであることを知ります。

曲芸オートバイは「グローブ・オブ・デス(死の球体)」という演目で鉄の球の中をオートバイ3台でぐるぐる回るというものです。父と子、敵。因果は巡るのか。宿命として受け入れるか。それともその世界の向こう側へと超えて行くのか。この、今の世界を超えていけるかがテーマとなっています。

脚本が素晴らしく正反対の価値観がどちらも正しく解釈できるように出来ています。登場人物は誰もがしょうがないと良くも悪くも宿命を受け入れています。唯一宿命を超えたのは父だけです。

最後のシーンで子が中古のバイクを買います。「バイクに乗れるのか?」の問に無言でバイクを走らせ町を去ってゆきます。この演出は子が今の世界を超えていくのだと思うと希望が持ててハッピー・エンディングです。

一方、バイクの乗り方は遺伝はしないですが、血のようなものを感じてしまいます。もしかすると、今の世界を超えていくという特性が遺伝するように感じでしまうとどうでしょう。今の世界を超える特性自体が宿命であるとすると、しょうがないと現状に甘んじるしかないのかもしれません。

私個人はハッピー・エンディングが良いです。銀行強盗をしてまでなんとかしようとは思いませんが、なるべくしょうがないと思わないようにしたいです。