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2019/11/25

書籍『平均思考は捨てなさい』



「エルゴード」の用語説明がわかりやすかったです。

  1. グループのすべてのメンバーが同一である
  2. グループのすべてのメンバーが将来も同じである
具体例として文字の入力速度があげられています。多くの人のタイピング速度と誤入力率を計測します。するとタイピング速度が速い人たちの誤入力が少ないことがわかります。
それを個人にあてはめると「速く入力すると誤入力が減るよ」というアドバイスにつながります。
一方、個人が様々な速度でタイピングし誤入力率を計測すると、ゆっくり入力した方が間違いが少なくなるでしょう。
全体の平均を個人に当てはめがちですが当然個人個人違うわけで平均を尺度に使うのはエルゴードの前提を満たさないため参考にもならないはずなのです。

本書の前半では平均が上手く働かない例を多くあげています。後半では著者のトッド・ローズは高校を卒業後家庭を持ちながら大学へ進学し教授になった苦学の人なので主に大学と職に関心が集中しています。

大学のあり方については、UdacityのNanodegree(ナノ学位)のように細かく資格を与えて将来の職にあった組み合わせを可能にすることを推奨しています。もっともです。

職についてはコストコやZohoをあげています。コストコは従業員の給与が他と比べて高額だと話題になりますが、離職率がウォルマートが40%のところ17%など再雇用の費用が少なくて済むためかえって高収益だそうです。
ZohoはGmailやGoogleスプレッドシートなどと連携するクラウド型サービスを提供しています。使ったことはあったのですが、チーム向けのサービスなので個人では使っていません。知らなかったのはゼロからプログラマを教育して自社サービスを開発しているところです。

採用担当や転職希望者は読んでみても良いでしょう。