スイング・ホテル(1942)
ビング・クロスビーの『ホワイト・クリスマス』とフレッド・アステアのタップダンスを観ることが出来る最高の娯楽作品でした。12月に恋人と観るのがおすすめです。
ミュージカル映画は突然歌い出す演出に好き嫌いがありますが、『スイング・ホテル』はあくまで興行のときだけ歌やダンスが披露されるので自然です。
内容は歌って踊れる女性をめぐって、歌専門のビング・クロスビーと踊り専門のフレッド・アステアが恋の鞘当てを繰り広げるというものです。とは言ってもやり取りはあくまでドライで形式だけの恋敵です。
終盤でショーを映画化することになりメタ的な要素が入って来ます。観方によっては『8 1/2』のように映画を作るということはどういうことかを考えさせる作品に仕上がっています。作品中では馬車が車に切り替わって行く時代が描かれていますが、映画も同じ構造ですね。