100年かけてやる仕事 ― 中世ラテン語の辞書を編む
『オックスフォード イングリッシュ ディクショナリー』(OED)に触発された英国学士院(1902)が威信をかけて作った『英国古文献における中世ラテン語辞書』が100年かけて完成したという話です。
まず、情報カードにボランティアが用語の利用例を集めまくります。その後、情報カードを整理し辞書に編集していきます。既に亡くなっているボランティアが書いた情報カードを毎日編集する不思議な日常。オープンソースの流れは今に始まったことではないのですね。
経済性を無視したように見えますが、助成金頼みの運営はせっつかれつつも完成まで止まることは出来ないというサンクコストの典型のような内容です。
縁遠いラテン語ですが、ちょうど放送大学でラテン語の授業(201910土曜日21時00分~21時45分 ラテン語の世界(16))の再放送が始まりました。テストがない人には楽しいですよ。