奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業 ――この生きづらい世の中で「よく生きる」ために


斎藤哲也さんの本だと思うのですが、とっても読みやすく人におすすめしやすい本に仕上がっていました。著者の荻野 弘之さんの翻訳もとても分かりやすいです。

まずは、構成が素晴らしく昨今のコミックエッセイ風に概要がマンガで提示されます。読み返すときにはマンガだけパラパラ読めば内容がすぐに思い出せます。

次に、解説に無駄なところが皆無でした。日本語の哲学書にありがちな難しい専門用語と漢字が出てきません。

エピクテトスの考えを読むには『語録 要録 (中公クラシックス) 』か『人生談義〈上〉 (岩波文庫) 』になると思いますが、その前に本書を読んでおくとスムーズに理解できそうです。

Discourses and Selected Writings』や『Of Human Freedom』も購入候補です。最近のGoogle Booksは洋書を読むのに最適だと思います。特に音読機能が流暢です。プレビューすると分かりますが意外に平易な英語です。

マンガ担当かおり&ゆかりさんの『マンガ・書きたくなる作文教室』も気になります。広告や説明文を書く際に改めて参考になりそうです。

書籍出版の最適解をみたような気がしました。ぜひ本屋さんで手にとってみることをおすすめします。最後になりましたが、エピクテトスは自分にコントロール出来ることか意識すると良いぞという考えの持ち主です。