グランド・ジョー



あらすじとネタバレ

私だけかも知れないのですが、「コーンキングもの」というジャンルがありまして、「穀物王もの」とでも言いましょうか、検索しても出てこないので、一般的ではないのかもしれません。

コーンキング - Google 検索、で検索すると「キング・コーン」が出てきます。トウモロコシにまつわる問題を扱ったドキュメンタリー映画だそうです。「コーンキング」が念頭にあって「キング・コーン」という題名にしたのかもしれません。


「コーンキングもの」というのは、小麦が芽吹き、実がなり、収穫され、枯れ死んでしまう。しかし、また奇跡的に復活し次世代の小麦が育つ。といった内容がアレンジされたものになります。キリスト教のイエスの復活とか仏教の輪廻転生などに似ていて、根深いテーマです。
『ネバーエンディング・ストーリー』とかドラマ技法の「ブックエンド」(本をブックエンドが挟むように、最初と最後がつながるようにできている)にも通じるものがありますね。ドラマが一層楽しいものになります。

「グランド・ジョー」も典型で、一言でいうと、ニコラス・ケイジから少年へバトンタッチするというものです。フレーバーとして、アメリカ南部を舞台とした森林の違法伐採と植林が描かれています。

飲んだくれの父親に虐待されている少年に、ニコラス・ケイジが仕事を与え肩入れします。少年は自立できるのに、妹と母がいるため家族の元に居続けます。

お金のために妻と妹を売ってしまう父親を少年がニコラス・ケイジと共に退治しに行きます。
ネタバレになりますが、ニコラス・ケイジは死んでしまいます。悪役を成敗してメデタシめでたしとなっても良いような気もしますが、「コーンキングもの」としては、死ぬ必要があるのです。

ニコラス・ケイジが終始、「何か」に憂えているのですがはっきりとは描かれません。「何か」は観た人に委ねられているのでしょうが、私としては少年と同じとして補完して観ました。

ヒット映画だけあって、最後はハッピーな印象で終わります。
次に観る「コーンキングもの」の映画は、『グラディエーター』ですね。『グランド・ジョー』の南部フレーバーが、『グラディエーター』ではローマの剣闘士フレーバーになっています。