映画『カフェソサエティ』

映画『カフェ・ソサエティ』公式サイト
「ひとりの男とふたりのヴェロニカ」

あらすじ
主人公ボビーは、映画プロデューサーの叔父フィルの元で雑用係として働き始める。やがて、フィルの秘書ヴェロニカと恋仲になるものの、ヴェロニカには付き合っている人がいて、、、

ネタバレ

主人公ボビーの兄はギャングであり、表稼業としてクラブ経営を始める。ヴェロニカに振られたボビーがロサンゼルスからニューヨークへ戻ってきて、そのクラブで働くようになる。仕事にも慣れ支配人として名声も得る。かつての恋人と同名のヴェロニカを妻に迎え子供にも恵まれる。
そんな人望の篤いボビーの元へ馴染みの客から「兄が捜査対象になっている」という情報が入る。国外へ逃亡した方が良いとのアドバイスだった。しかし、兄は国外逃亡もせずあっけなく捕まってしまう。
ここで、疑問点がある。果たして、ボビーは兄へ捜査の手が迫っていることを伝えたのだろうか。

クライマックスのシーンで、生活の約束された叔父フィルと結婚したヴェロニカがボビーの店に会いに来る。ヴェロニカが、かつてはそうなりたくないと言っていた「ゴシップ好き」な人間となっていてビックリするボビー。
それに対し「人は変わってゆくものよ。あなたもそうでしょう?」とヴェロニカ。一瞬考えた後、「確かに」と認めるボビー。
成功者の叔父フィルの妻となったこと。クラブの支配人として成功したこと。外面上の変化は既知であり、ビックリしたり一瞬考えたりする余地もない。人間性の部分で、昔と変わったということだ。

さて、ボビーは兄へ捜査の手が迫っていることを伝えたのだろうか。なぜ妻の名前もヴェロニカなのか。叔父フィルが離婚を迷っていたとき、妻に対してなんと言っていたか。そんなことを考えていると、おそらくボビーは将来、離婚してしまうのだな、などと思いながら、心地よい音楽と甘美な衣装の余韻に浸りつつエンディングロールを迎えるのでした。