ロベール・ルパージュ『Needles and Opium 針とアヘン』を観ました

『月の向こう側』『アンデルセン・プロジェクト』に続き、『Needles and Opium 針とアヘン』を観ました。そういえば、『The Blue Dragon-ブルードラゴン』も見ていたことを検索しているうちに思い出しました。

『月の向こう側』を観たときに藤井慎太郎先生の「ロベール・ルパージュ、あるいは鏡と演劇をめぐる思考について」、『演劇論集』(日本演劇学会)39号、 2001年10月、pp.207-220。(PDF)を読んだのだと思いますが、気になっていた作品なので気がついて良かったです。2015年10月12日(月)までやっています。おすすめ。

遠足の前のワクワク感で早朝に目覚めたからか眠かったり、字幕が小さく横書きで読みにくかったですが、正6面体を真っ二つに割った3平面のスクリーンを回転させながらプロジェクトマッピングで様々な場面に見立て、シルク・ド・ソレイユばりの宙吊りをさり気なく用いて重力方向を操る手法には、真っ暗な劇場内で客席が浮遊しているような錯覚を覚えました。字幕を読まなければより浮遊感がより楽しめそうです。

最近『2Dゲームをおもしろくする技術 スタートダッシュ編 実例から解き明かすゲームメカニクス・レベルデザイン・カメラの基礎知識』を読んで2Dゲームにおける重力の扱いは楽しいと感じる際に重要な位置を占めると知って、「たしかにそうかもな〜」と納得していたのですが、『Needles and Opium 針とアヘン』はまさに重力の扱いが楽しかったです。

ロジェ・カイヨワ著『遊びと人間』(1958)を読み返すのも良いかもしれません。ウト・ピクトゥラ・ポエシス(詩は絵のごとく)とは詩と絵画が互いに意識し合い影響しあって展開されてきたという意味だと心得ていますが、スマホアプリ製作者と演劇演出者がお互いを意識しだすと、もっと面白くなると思うのです。

なんだか話がそれてきましたが、映画ばっかり観ていないで、演劇も観ていかないとですね。明日は、水族館劇場が「三軒茶屋 太子堂八幡神社境内10月11日  午後5時30分スタート」で『運がよけりゃ/さすらい姉妹版マイフェアレディ』を公演されるようです。

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