『不変量と対象性』(2013)ちくま学芸文庫

不変量と対称性: 現代数学のこころ (ちくま学芸文庫) [文庫] (2013)筑摩書房


NHKスペシャル「神の数式」という番組を観ました。そこで、強調されていたのは、ディラックが「美しい数式」つまり、対称性に注目していたという点です。結構、面白かったので再放送やオンデマンドで観られると良いと思います。

さて、ノーベル物理学賞の話題についていけない今日この頃ですが、興味はあるのです。「対称性」のキーワードに引っかかっていたところ手にしたのが、『不変量と対象性』(2013)ちくま学芸文庫です。数学的なところは飛ばし読みでも、図がいっぱいあるので、最後まで読めるかと思います。

「鏡の中の像が左右逆さになるのに、上下逆さにならないのはなぜか?」
高校生のときに物理の先生から質問されて以来、保留になっていたのですが、この本で答えがすんなりと納得できました。
(この本とは関係ないですが、「何で石鹸は使い始めは良く泡立つのに、最後の方は、あまり泡立たなくなるの?」という化学の先生への質問も、保留になっていたのですが最近、無事納得できる回答にたどり着けました。)


講談社ブルーバックス『不変量とはなにか』(2002)を底本としているようです。

一つ前の記事
http://kohei.kaneta.net/2013/10/theatrum-mundi.html
で中沢新一氏の話題を扱っていますが、『緑の資本論』(2002)でも対称性がテーマになっています。私が、中沢新一氏の著作を読んで面白いと感じるのは、氏の数学的なバックグラウンドだと思っています。

『不変量と対象性』の内容には、ほとんど触れていないメモになってしまいました、、、数学・物理があまりわからなくても、その思想を他の分野に投影することで面白くなるので、万人におすすめしておきます。