パーソンファインダーの入力ボランティア完了


3月11日を挟んで初めての投稿です。

私が興味のあるパーソナルコンピューティングの分野で印象的だったのはGoogleのパーソンファインダーの入力ボランティアでした。


  1. 被災地で集計された手書きの消息情報の画像が次々とPicasaへ上がってきます。
  2. ボランティアはその画像を見て検索可能な文字情報にすべくタイピングします。
  3. そのあとはパーソンファインダーへ登録します。


つまり、画像提供 > 文字情報化 > フォーム登録 という流れです。

そこで感心したのは、手動と自動のバランスでした。例えば、同じ画像を複数の方が入力してしまうと効率が悪くなります。
通常はチェックイン・チェックアウトのボタンを設けて、誰かが入力中であることを他の方にわかりやすく表示するという方法をとります。

しかし、パーソンファインダーの入力ボランティアではチェックイン・チェックアウト機能は提供されませんでした。入力する人が、対象の画像のコメント欄に「入力します」などとコメントすることで済ませています。「チェックお願いします」とコメントすれば、どなたかが「チェックします」とコメントして確認してくれます。

パーソンファインダーの入力フォームへ登録が済んだ場合も「PF完了」などとコメントします。

だんだん作業が進んでくると、登録済みの画像が増えてきます。作業が必要な画像を探すのが大変になってしまってはバカバカしいですが、「PF完了」とコメントされていない画像を自動で一覧することは簡単なことでしょう。(実際、未作業の画像へのリンク一覧を提供している外部サイトもありました)

Googleは全自動化できないサービスは得意でないと言う方もおられますが、パーソンファインダーの半自動化されたサービスはうまく働いていたと感じます。



東日本大震災 - パーソンファインダー関連情報
http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011_volunteer.html


Google Person Finder (消息情報): 2011 東日本大震災
http://japan.person-finder.appspot.com/