通知番号ごとに自作留守番応答メッセージを録音できる携帯電話が欲しい
日本では電車内での通話はマナー違反となっている。しかし、「今、電車なんです。あと5分で着きます」などと、電車内での携帯着信に「やむなく」応答している人を見かけることは良くある。「やむなく」であれば仕方ない。数10秒で終わることだし、乗客一同大目に見てくれることがほとんどだ。
そのとき、マナー違反の矛先は電車内で通話した人に向かう。しかし、電車で携帯電話を使わざるを得ないのは、ケータイ各社のデザインに改善の余地があるからだ。
どこに改善の余地があるのかというと、簡易留守番電話機能の圧倒的な貧弱さにある。ちなみに、簡易留守番電話機能とは、携帯電話本体内のメモリに録音する留守番電話機能で、携帯電話が応答しない時に留守番電話センターに転送される留守番電話機能と区別するため「簡易」となっている。
電話帳に登録してある電話番号・グループ毎に自分の携帯内へ自作応答メッセージを録音できれば「あと5分で着きます」などと必要なことを伝えることはできる。ただそれだけでも電車内でのマナー向上は期待するはずだ。
ちなみに、ノキアの携帯は「Symbian OS」で動くアプリを買うことで機能を追加することができる。追加できる留守番電話アプリとして「Advanced Call Manager」や「PhonePilot」があり、柔軟な簡易留守番電話機能が実現できるようだ。
過去のないケータイ産業
http://japan.cnet.com/blog/kurosaka/2009/01/16/entry_27019481/
「ガラパゴスと言われようとも、日本のケータイ端末の方が、性能・機能・品質・使い勝手のいずれも、全然いい。」
たしかに、ノキアの携帯には初期状態では「簡易留守番電話機能」は付いていないようなので低機能といえる。しかし、少なくとも後付けでより良いものが手に入りそうではある。(もちろん、ソフト的な機能に限られる)
ノキア、日本の事業展開の見直し
http://www.nokia.co.jp/about/release_081127.shtml
「ノキアは、日本における携帯電話端末の販売及び販売活動を打ち切ります。」
とは言え、無いものねだりをしてもしょうがない。ここはAndroid携帯に期待してみようと思う。ソフト的な改良はきっと得意なはずだ。
2003年にツーカーのCMで松本人志さんが「話せればいいじゃん、電話なんやから」と言っていた。確かに話せればいい。しかし、たとえ着信に直接応答できなくても声が伝えられる携帯電話が欲しい。
メールではなく、特定の番号に対してあくまで声で伝えたいことが、きっとあるはずだ。
いかがでしょうか。日本のケータイ業界にも工夫次第でインフラ投資も必要ない機能向上の余地がまだまだ残っていると思いエントリーしてみました。前半は電車内のマナー向上の話だったのですが、後半は山下達郎さんの「クリスマス・イブ」をBGMに恋人たちへ向けたCMまで頭の中に浮かんでしまいました。音声機能が充実した携帯電話が発売されるならクリスマスまで待ちますよね!