Google Page Createrの仕様からGoogleが「PhotoshopをLinuxで動作させる取り組みへ資金提供」した理由を考える
Google Page Createrでは、画像を入れると自動的にパソコン用(大・中・小・元サイズ)と携帯用の画像へリサイズされ、元画像へのリンクが設定されます。
写真などでは、特にアップロード時のサイズを気にしなくても、大・中・小・元サイズから表示用サイズを選べば、表示される画像サイズが統一されて便利です。
ただ、Google Page Createrにあるデザインをなんとか変えようと実験してみると、どうしてもアップロードした画像そのものを表示させたくなります。
結論から言うとHTMLを編集すれば、アップロードした画像そのものを表示させることは出来ます。しかし、手間がかかりすぎるため凝ったデザインは追求できそうにありません。
実験の際に、PhotoshopでWeb用に最適化したJPGやGIFをアップロードしていたところ、自動的にリサイズされる仕様のため、画像が荒れてしまいました。
アップロードする画像はWeb用に最適化することなく、大きめの画像を用意するのがおすすめです。BMPをアップロードしても自動リサイズされる画像はJPGとなりますので、JPGやGIFの圧縮率など細かく設定する必要もありません。圧縮の品質はGoogle任せとなります。
そんな中、下記のニュースを読みました。
グーグル、「Photoshop」をLinuxで動作させる取り組みに資金提供
http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000056022,20367678,00.htm
Googleは、Adobe Systemsの「Photoshop」などのWindows版の「Creative Suite(CS)」ソフトウェアをLinuxコンピュータで動作するようにする取り組みに資金を提供している。
現状(2008.5)Web用に最適化したJPG,GIFをGoogle Page Createrへアップロードすると再圧縮がなされ、画像が荒れてしまうため、低圧縮のJPG、GIFを使うか、BMPやPNGを使うということになりますが、将来的にはPSDのレイヤー情報を保ったまま、デザインのテンプレートとして使うことも視野に入っているのではないかと思いました。
上記のニュースは、Google Page CreaterでPSDが使えるようになることに直接は関係ないと思いますが、人材確保の意味でも方向性としては一致しているのではないでしょうか。
GoogleにはGoogle App Engineなどプログラムできる方を探す仕組みは多くあるように見受けられますが、いわゆる見た目のデザインが得意な方を探す仕組みはまだまだ少ないと思います。プログラムのソースを管理するようにデザインのソースとしてPSDをGoogleのサービス上で管理するようになる日が来るかもしれませんね。