確実につながる

前回のお話しは「オンライン表計算と証券取引API」でした



50Mbps,100Mbpsなどという速度のインターネット接続サービスが安価で椀飯振舞な2006年の日本。そろそろ帯域保証型の接続サービスが注目されるのではないかと思う。いや自分が「そろそろ」と思うことは世間では「まだまだ」のことが多いので、まだまだかもしれない。



さて、パソコン個人レッスンという仕事柄「インターネットにつながらなくなった」とお電話いただくことが良くある。その日も「今すぐ来れないか」と初めての方からお電話いただいた。あいにく予定が詰まっていたので残念ながらお断りしてしまったのだが、聴けば株取引に使っているらしい。



もし、インターネット接続会社の工事などの理由で「つながらなくなった」のだとしたら帯域保証型インターネット接続サービスという選択肢が頭をよぎる。もしかすると証券会社のサーバーがつながりにくくなっているだけなのかもしれない。



ところで、この頃のオンライン証券会社は手数料競争にしのぎを削っているが、これからはオンラインであることを保証するという商機もあるのだろうか。もっと言えば「確実に注文できること」を商品にすることは出来るのだろうか。



証券取引所が設備投資にかけるコストを株式公開で集めるのではなく、確実に注文できる権利というオプション取引を始めるというのはどうだろう。現状はだれでも確実に注文できる建前を一旦インターネット接続サービスでいうベストエフォート型に変更するのだ。ベストエフォート型というのは確実ではないが注文できるように努力するということだ。



「来月注文件数600万以上700万以下のときに確実に注文できる権利」にはいくらの値が付くのだろう。


今回は株取引が増えて絶好調な証券会社が手数料競争ではなく「確実に注文できる」ことへお金を使えば良いというお話しでした。ちなみに必ず約定できるということではないです。念のため。次回は未定です。