2019/10/20

Google ニュースを鍛える

Google ニュースは個人に合わせたニュースをおすすめしてくれます。ただ、陰惨で人が不幸になるニュースや不安をかき立てるようなニュースも多く表示されます。また、特定の国の情報が多すぎる気もします。
私の好みがそういう類いのニュースなのかもしれませれんが、あえて表示しないようにすると今まで気がつかなかったニュースが出てくるようになります。

各ニュースの囲みにマウスオーバーさせると最後に「...」が表示されるので「類似の記事の表示数を減らす」や「(その)サイトの記事を非表示」を選びます。
注意点としては変更はすぐには反映されません。翌日くらいに再び確認してみましょう。新しいニュースが入ってから再計算される印象です。

ちなみに、誰かが不幸になるニュースを非表示にしていくと主要な新聞社は非表示にせざるを得ないです。結果、交通情報と天気のニュースばかりになったりします。それはそれでつまらないので調整は必要ですが、調整の過程で興味深いニュースを知ることになるので面白いです。

2019年現在、Google検索で興味深いサイトを探すのは難しく、SNSを通した人頼りになりがちですが、Google ニュースを鍛えると自然言語処理・機械学習の進歩を体感できて楽しいです。

オープンソースマイコン「RISC-V」を特集——CQ出版、「Interface 2019年12月号」を発刊へ
なかでもfabcrossは私にとってGoogle ニュースを鍛えて良かったと思えるサイトでした。ハードウェア寄りのニュースを紹介してくれます。


2019/10/19

Udacity でインタプリタを学ぶ

Programming Languages Building a Web Browser
https://www.udacity.com/course/programming-languages--cs262

Udacityで一番おすすめのコースです。構文解析・パーサー・インタプリタと順を追って最終的にはhtmlやjavascriptを読めるブラウザを作ります。情報系の大学でインタプリタの作り方を学んでなくても基礎から飛躍なく段階を踏んで教えてくれるため挫折なく最後までついて行くことができました。

言語はPythonを使いますが都度解説があるため初めてでも問題なかったです。『ストラウストラップのプログラミング入門』で電卓を作るのに挫折した人もついて行けるでしょう。(『C++によるプログラミングの原則と実践』が第2版のよう)

Udacityのこの講座を完了したら、低レイヤを知りたい人のためのCコンパイラ作成入門 に挑戦するのも良さそうです。日本語で丁寧に説明されています。

Go言語でつくるインタプリタ』もわかりやすくまだ途中までしか読んでいませんがおすすめです。

2019/10/14

スイング・ホテル(1942)


ビング・クロスビーの『ホワイト・クリスマス』とフレッド・アステアのタップダンスを観ることが出来る最高の娯楽作品でした。12月に恋人と観るのがおすすめです。

ミュージカル映画は突然歌い出す演出に好き嫌いがありますが、『スイング・ホテル』はあくまで興行のときだけ歌やダンスが披露されるので自然です。

内容は歌って踊れる女性をめぐって、歌専門のビング・クロスビーと踊り専門のフレッド・アステアが恋の鞘当てを繰り広げるというものです。とは言ってもやり取りはあくまでドライで形式だけの恋敵です。

終盤でショーを映画化することになりメタ的な要素が入って来ます。観方によっては『8 1/2』のように映画を作るということはどういうことかを考えさせる作品に仕上がっています。作品中では馬車が車に切り替わって行く時代が描かれていますが、映画も同じ構造ですね。

2019/10/13

さざなみ(2016)


映画『さざなみ』 公式サイト

金婚式は50年。銀婚式は25年。原題は45年。45年はサファイア婚式とこじつけるようです。50年前に氷山で死別した夫の恋人が温暖化で発見されたという手紙が届きます。それからサファイヤ婚式までの日常に「さざなみ」が立つという内容です。

理想的な夫婦が行うであろうサファイア婚式とは言っても完璧ではありえない。それにも関わらず完璧に標準的な幸せ夫婦を目指すのはなかなか生きづらそうと思える映画です。エピクテトスを読むと一気に解決してしまいそうです。やはり45年経とうが他人の価値観で自分の幸せを計っているようではダメだということだと感じました。






2019/10/12

三十九夜(1936)



監督    アルフレッド・ヒッチコック
主演    ロバート・ドーナット, マデリーン・キャロル

ロバート・ドーナットはかっこいいしマデリーン・キャロルは可愛いし脚本も上手いしで、観て損のない映画でした。さすがヒッチコックです。

内容はスパイのいざこざにロバート・ドーナットが巻き込まれ指名手配されます。マデリーン・キャロルに誤解されながら逃亡するも最後はスパイを阻止して丸く収まるというものです。

見世物劇場の出し物として出て来てくる記憶屋が鍵を握っています。最期に忘れる幸せを語るシーンで終わるのが印象的です。英単語が記憶出来ないとか物忘れがひどくなったなどと落ち込む前に観ると良いでしょう。

2019/10/06

頑張らない英単語記憶法


ラテン語よりも英語が問題ですが、あまりに単語を覚えていないので単語帳でも始めようかと思いまして、『頑張らない英単語記憶法』を手にとってみました。

大学生の時に初めて読んだのがパオロ・ロッシの『普遍の鍵(1984)』だったのですが、場所記憶を知らなかった私は大いに興味を持ちまして、フランセス・イエイツの『記憶術』を読みつつ怪しい系譜を楽しんでいたのですが、実際に場所記憶を試してみるとそもそもの場所すら覚えるまえに挫折してしまいました。

その後『ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由(2011)』を読みまして、なるほどあの記憶術もそんなに怪しい物ではないのだなと思い直しましたが特に実践することもありませんでした。

暗記をする前に記憶術を調べるほど暗記を後回しにしていますが、とっとと覚えろ!という声が聞こえて来そうなので、冒頭の本を読んだのです。中世ラテン語辞書の本にも情報カードが出てきたので試しに使ってみております。表に英語を書いて裏に意味を書きます。なかなかのサイズ感です。単語カードでは小さく、はがきサイズでは混ぜにくいと思います。

日本語の本もなかなか読めないのはそもそも漢字が読めないのだと漢字も情報カードに書き出してみましたが、予想よりよっぽど読めていないですし書けません。日本語もしっかりしないとですね。

100年かけてやる仕事 ― 中世ラテン語の辞書を編む



『オックスフォード イングリッシュ ディクショナリー』(OED)に触発された英国学士院(1902)が威信をかけて作った『英国古文献における中世ラテン語辞書』が100年かけて完成したという話です。

まず、情報カードにボランティアが用語の利用例を集めまくります。その後、情報カードを整理し辞書に編集していきます。既に亡くなっているボランティアが書いた情報カードを毎日編集する不思議な日常。オープンソースの流れは今に始まったことではないのですね。

経済性を無視したように見えますが、助成金頼みの運営はせっつかれつつも完成まで止まることは出来ないというサンクコストの典型のような内容です。

縁遠いラテン語ですが、ちょうど放送大学でラテン語の授業(201910土曜日21時00分~21時45分 ラテン語の世界(16))の再放送が始まりました。テストがない人には楽しいですよ。