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2020/08/26

シェーン・バウアー『アメリカン・プリズン』(2020)東京創元社

副題は「潜入記者の見た知られざる刑務所ビジネス」というだけあって、著者が潜入して感じた問題はすべて収益構造に組み込まれます。
刑務所と監獄の違いは労働があるかないか。アメリカでの刑務所の成立過程が興味深いです。綿プランテーションや道路建設に従事させていた奴隷が解放されたため、無賃労働者の穴埋めが必要になりました。そこで微罪で刑務所へ送り、囚人貸し出し制度の名のもと各種労働をさせていました。

ドラマ『プリズン・ブレイク』は建築家の弟が刑務所の設計図をもとに兄を脱獄させるべく、自ら投獄され所内のハラハラドキドキを楽しむ物語でした。
本書を読むとそこまでしなくても脱獄できる刑務所もあるのだなと感じます。

マフィアのボスが刑務所内で好き勝手している映画が良くありますが、囚人看守というそうです。看守の人員が足りないので、囚人の中から一番凶悪な者を選び一部看守業務をさせます。その代わりに便宜を図るというわけです。

著者が潜入した刑務所も人員不足です。外の運動場に移動させるための見張りが足りないので閉じ込めっぱなしだったりします。時給はスーパーと同程度なのでお金を持った囚人に容易に買収される人も多いようです。

結論は、経済性にはあらがえないという身も蓋もない内容でした。印象的だったのは経営者が各種批判に対して、もし(そのような)批判が本当なら政府から刑務所業務を委託されないでしょうということを言っていたことです。

問題点は簡単で、フィードバックが遠すぎるということだと思います。例えば、囚人の再犯率や死亡率などを委託報酬に連動させるなど、より近いフィードバックを設定すればより良い刑務所環境になると思いました。

2020/08/19

文字が大きく疲れにくいディスプレイ環境

Pixio31.5"のWQHD(2560x1440)ディスプレイは引越を機に処分しました。現状は、Dell24"のWUXGA (1920×1200) ディスプレイを使っています。24"にサイズダウンしましたが、圧倒的に疲れなくなりました。31.5"フルHD(1920x1080)を100cm離して使うのと15"のノートパソコンを手元で使うのでは、見た目が同程度になるはずです。遠く離した方が眼のために良いだろうと漠然と考えていましたが、目を凝らす場面が増えて疲れやすくなってしまいました。

24"以下のディスプレイが気になる


31.5"は映像を観るには良いサイズですが、主に文字を扱う作業のモニタとして使うには大きすぎると感じました。Pixioのゲーミングモニタのラインナップを見てみると31"は1機種のみ。多くが24"で27"も多くなってきています。Eizoも中心は24"ですが、むしろ22"などより小さめのラインナップが充実しています。

19"モニタ Dell P1917Sという選択肢

解像度が1280 x 1024 @ 60 Hzということで画像を見る向きには全く見向きもされないモニタではあるのですが、一番気になっています。画像などを扱うとなるとおすすめできないのですが、パネルがIPSなので縦でも横でも綺麗に見えます。17"や19"モニタが主流だったころの19"モニタとはパネルが進化している分、良くなっていることでしょう。


多くの人はフルHD(1920x1080)の解像度で使っています。WUXGA (1920×1200)を使っている人にとっても、19"モニタを2台使うと(2560x1024)または(2048x1280)となり、文字が大きく疲れにくいディスプレイ環境が手に入ります。
Windows 10はウィンドウを画面の半分に最適化するスナップ機能が付いたのでそこそこ使いやすくなっていますが、デュアルディスプレイの物理的な便利さはやはり捨てがたいです。MacやLinuxは仮想デスクトップが使いやすいのですが、Windowsはまだまだなので物理的に複数のディスプレイを使うことに優位性があります。
19"モニタ Dell P1917S 1.7~2万円

『幻覚剤は役に立つのか』(2020)亜紀書房


幻覚剤というと違法薬物で「ダメ絶対」に近づかない対象であり、ごく標準的な人にとっては特に知識は必要なく、ただ距離を置いておけば良いだけのものでしょう。なんとなく常習性があって一度使うとやめられない覚醒剤と同列で、LSDやマジックマッシュルーム、大麻やアヘン、コカインとそれほど区別はしていないのではないでしょうか。

25年位前に『別冊宝島』のクスリ特集号で、各クスリがアッパー系かダウナー系か、依存傾向が強いか弱いかなどの体験談を読んだ程度の知識しかありませんでした。
本書で取り上げる幻覚剤というのはLSDとマジックマッシュルームです。依存性はないそうです。

著者は幻覚剤の歴史を振り返り、自分で試すべく専門家にインタビューをしまくります。著者の価値観は物質的で現実的であり、特にスピリチュアルな言動には眉唾な印象を受けるタイプです。なので登場するスピリチュアルな点についてはかなり疑り深く、私にとってはとても読みやすかったです。

内容の流れとしては、1960年代に世論がLSDの悪い点を強調するようになり研究自体もストップしてしまった。科学的に考えると研究を続ける価値はあった。1990年代に幻覚剤の研究が再発見された。最近では脳の画像診断が可能となりクスリが作用しているときの脳の活性部位がわかるようになった。著者は自身の幻覚剤体験と研究者のインタビューや実験結果から、普段意識があるときに脳が活性している部分「デフォルトモードネットワーク」の活性を低くすると自我が消えて、まるで4歳児のようにすべてが新鮮に感じられるのではないかと考えるに至ります。

意識を「記憶し感じる力」自我を「判断する力」と区別すると、幻覚剤でデフォルトモードネットワークの活性が下がると「判断する力」が無くなるものの「記憶し感じる力」は残っています。あとで思い出せる点で幻覚中の体験を「本物」と認識するのだろうと著者は結論します。

個人的にはお酒もタバコもダメですし、幻覚剤などは大雑把に麻薬分類で近寄ることはないのですが、著者が本来MDMAを使用する状況で、代わりに呼吸法で同様の効果を体験する場面が興味深かったです。

「ホロトロピック 呼吸法」というそうですが、連続的に深い深呼吸をするそうです。グランブルーのような長時間の潜水をする際に、息を深くハアハアとしてから潜ると長く潜れると読んだことがあります。
呼吸法によりデフォルトモードネットワークによる判断力を抑えて体の限界まで潜っているということなのかも知れません。
自分で過呼吸を作り出すわけで、体調が悪くなるでしょう。真似するのは止めましょう。

最近のデフォルトモードネットワークの活動を下げる流行はマインドフルネスやらセルフ・コンパッションやらに移っています。上手くいくと心の持ちようが変わるそうですが、クスリで同様のことが行える自我というものは一体何なのでしょう。なかなか楽しい本でした。

2020/06/07

Googleレコーダーの音声文字変換とNHKラジオ英会話

Google レコーダー
の音声文字変換が賢いです。リアルタイムで字幕を表示してくれます。「自動字幕起こし」と同じですが、字幕のログと録音がリンクする点が素晴らしいです。

NHKのラジオ英会話とセットで使うとスペルや理解が怪しいところも字幕で表示してくれるため使いやすいです。

ラジオは「Radikool」を使って予約録音していましたが、語学講座の録音がたまってしまうとやる気がそげてしまうので止めました。今は「らじるらじる」で再生、レコーダーで録音しながら字幕を追っています。字幕のログがあるとスペルの確認程度でテキストを買う必要はなくなるので手軽に英語の学習ができます。今後は、英語以外の字幕にも対応するでしょう。楽しみです。

おすすめの使い方

私は2020年6月現在下記の方法でNHK語学講座を聴いています。
  1. Pixel 3aに入れた「らじるらじる」でNHK英会話などを再生しつつ「Google レコーダー」に録音します。
  2. もう一台のスマホで「Google 音声文字変換」を立ち上げて自分の発音が実際にうまく認識されるかを確認します。
※「NHKゴガク 語学講座」より「らじるらじる」の方が音が良いです。
※「Google レコーダー」はPixelシリーズのみ対応かもしれません。

私がNHK語学講座を挫折してしまう3大原因

  1. テキストを買わずに聴くのでスペルが確認できない
  2. 録音がたまってしまいやる気がなくなる
  3. 聴いているだけで復唱できるほど身につかない
NHK語学講座はそもそも聴いても聴かなくてもOKですが、一つでも知識が得られれば良いわけです。テキストがないからとか来月から始めようとか言っていないで、毎日放送している分をできる日だけでもやれば良いと思います。->自分

15分の番組ですが復唱できる程度に身についてから次のレッスンへ進むのが良いように感じます。毎日そこまでできれば良いのですが、同じ番組を数回聴いて身につけるまでは次の番組を録音しない潔さが肝心なのではないかと思います。

2020/04/04

嘘をつく男(1968)フランス=チェコスロバキア

アラン・ロブ=グリエ監督の作品です。美女三昧。私の祖母が目指していたであろう化粧やファッションが満載でした。内容は題名そのままなのですが冗長なので額縁ショーや見得のような印象を楽しむ観方になると思います。嘘とかどうでもよくなる感覚が、まさに表現したいところなのでしょう。宗左近が翻訳したジャック・プレヴェ−ルの『おかしなおかしなクリスマス』を思い出しましたが『おかしなおかしなクリスマス』のような不気味さはありません。

2020/04/03

ジュリエッタ(字幕版)2016スペイン

観終わってからペドロ・アルモドバル監督の作品だと知りました。ヘビー級の映画なので心して観ましょう。

2020/04/01

ブレイン・ゲーム(字幕版)2015

FBI連続殺人物ですがテーマは慈悲殺の妥当性についてです。不治の病人を本人の承諾なく殺害する犯人を追い詰めます。慈悲殺はあると思いますが慈悲の有無に関わらず単純に殺人罪を適用するのが良いと思います。自身が殺人罪に問われる不利益以上の慈悲心がないのに慈悲殺はないでしょう。映画としてはテンポよく楽しめます。