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11月, 2015の投稿を表示しています

『ねじまき少女』上下巻

パオロ バチガルピ著『ねじまき少女』(2011)早川書房を読みました。世界観を楽しむ感じが良かったです。スチームパンクの蒸気の代わりに「ゼンマイ」に力を貯めて動力にする未来の物語です。バンコクを闊歩して、ランプータンを食べたくなる事うけあいです。

著者は小説を書くために東アジア学と中国語を習得したふしがあるのではと感じました。登場人物の名前など異国情緒にあふれています。

『ローマに消えた男』(2015) パランパランッパパパラン♪

恵比寿ガーデンプレースでは、JR恵比寿駅方面から恵比寿ガーデンシネマへ伸びる広場への通路にレッドカーペットが敷かれていました。広場には巨大なシャンデリアが設営されています。なんでも、バカラだそうです。http://gardenplace.jp/special/1510baccarat/baccarat.html



さて、『ローマに消えた男』を観てきました。原題は『Viva la libertà 』(2013) 『自由に乾杯』 イタリア。

脚本がしっかりしていて退屈せずに観ることができました。『キングスマン』が「プッ」と吹き出す笑いなのに対し、「ニヤッ」とするところが所々配されていました。

以下、ネタバレ含みます。


冒頭は、まったく笑顔がなく、凄まじくつまらない感じで進みます。「消える」ことが分かっているので、主人公が姿を消しても特に意外性はありません。

その後、消えた主人公の穴を双子の兄弟が見事な演説で乗り越えてハッピーエンドという、身も蓋もない内容なのですが、監督・脚本・原作のロベルト・アンドーの完璧な組み立てに圧倒されました。http://romanikieta-otoko.com/story/

例えば、冒頭の1連のシーンでは、鏡が度々登場します。これから起こる兄弟の交代劇を暗示しているのでしょう。

登場人物の構成についても、主人公兄弟のかつての恋人は映画のスクリプター・記録進行係(または脚本家)で、その夫は映画監督です。

漫画『タッチ』では、達也と和也と南がそれぞれ天才肌の兄、努力家の弟、どちらも好きだが兄の方がより好きという関係ですが、『ローマに消えた男』では教授であり精神を病んでいる天才肌のジョバンニと政治家のエンリコ、ジョバンニを好きだった元恋人という三角関係が成り立ちます。

党運営に疲れたエンリコはローマを離れ、昔なじみでありジョバンニの元恋人のもとに隠れ住みます。そこで、映画の小物係として手伝いながら徐々に快復してゆきます。彼女は密かにエンリコと写った写真を持っているのですが、娘にはジョバンニと過去一緒に暮らしていたと誤解されています。

替え玉のジョバンニはインタビューや演説で党運営について度々答えます。フェリーニのテレビ批判というか映画はどうあるべきかというインタビューが挿入されたり、ブレヒトの言及があったりするところをみると「映画を撮るということ…

Mac OSXでUbuntu 15.04インストール用USBを作る方法

ISOファイルをダウンロードします。Torrentが速かったです。
https://www.ubuntulinux.jp/download/ja-remix

Create a Bootable Ubuntu USB Drive in OS X
http://thornelabs.net/2015/10/13/create-a-bootable-ubuntu-usb-drive-in-os-x.html
いろいろと情報が錯綜していますが、こちらが一番良い手順でした。

diskutil list
diskutil unmountDisk /dev/disk2
sudo dd if=ubuntu.iso of=/dev/rdisk2 bs=1048576

3行です。
まず、USBが刺さっているところを確認します。上記の場合、disk2です。
次に、アンマウントします。
最後はダウンロードしたところでddです。
/dev/disk2 bs=1m でもできますが、/dev/rdisk2 bs=1048576の方が速かったです。

私の場合USBメモリが壊れていたようで、インストール途中でIOエラーが出てしまいました。古いものに変えたらすんなりと完了して拍子抜けでした。

『移動祝祭日』と『ヘミングウェイごっこ』

『老人と海』以来、読んでいなかったヘミングウェイを読みました。『移動祝祭日』です。
『ハリーポッターと賢者の石』のJ.K.ローリングのインタビューで「カフェのテーブルで執筆した」と聞いた覚えがありますが、ヘミングウェイもまさにカフェを仕事場にしていたのですね。

『移動祝祭日』の内容は、随筆というか私小説というか晩年になってから駆け出しの若い頃を脚色しながら書いています。パリのアパートで妻と貧乏生活をしていた。飛行機旅行でスーツケースを紛失し、原稿を失った。多くの同時代人との交友があった。といったところなのですが、あとがきを見ると普通の貧乏生活ではなさそうだったり、脚色具合がとっても上手そうです。

なかなか楽しく読めたので、次もヘミングウェイを読もうかと思っていたら、『ヘミングウェイごっこ』を見つけてしまいました。

内容は、ヘミングウェイ研究者が失われたヘミングウェイ文書を偽造するというものなのですが、著者はSF作家ジョー ホールドマンなので、半ばからSFになって行きます。
シュタインズゲートが好きな方が『ヘミングウェイごっこ』『移動祝祭日』と読んでいくと『老人と海』をいきなり読むより、スムーズに読めるかもしれません。