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7月, 2006の投稿を表示しています

オンライン表計算と証券取引API

前回のお話しは「全員インサイダーになる」でした

仕事柄Excelをよく使う。そのExcelがオンラインで使えるようになるのかもしれない。今でもネット上のデータを取り込むことは出来るものの、やはりソフト自体がオンラインで操作できるとなれば期待せざるを得ない。

特に証券会社が自社サイトでの株売買を機械的に行えるサービスを公開したら、面白いことになりそうだ。あらゆる株価の変動を手軽に計算式に組み込み自動で売買する。信用取引以上にスリリングである。もちろん計算だけオンラインソフトに任せて実際の注文は手動ですることもできる。要は計算式がオンライン上に保存されていること。

今は無き山種証券の店頭に行き手続きをすると、若輩者の私にもいっぱしに担当者がついた。電話一本で売買が完了するバカバカしさといったらない。その後、出世魚のように次々と名前が変わっていく元山種証券の口座には記憶にないMMF1円が残っていていまだに報告書が届く。

残念なのは当時の売買に関する記録が(整理していないため)残っていないこと。松井証券では取引履歴が残っていたかもしれないが、何をどう判断してその取引をしたのかがわからない。判断材料がわからなければ過去の取引をひもとく意味は半減する。

もし、オンライン表計算の計算式として取引の判断材料が残っていたら楽しい。あらゆる数値データがオンラインで照会できるなら、「韓流ブームだからこの株を買え!」などという雑誌の特集は「視聴率連動型Excel計算式で買い時を逃すな!」などとなるかもしれない。

うわさに振り回される投資家より所与のデータをいかに計算式に組み込むかを必死に考える投資家の方が将来の投資家像として個人的にはしっくりくる。うわさを元に損をしたのでは何も残らないが、自分で編み出した計算式で損をするのなら少なくとも計算力は向上するのではないか。

きっと計算式そのものが商品として売買されるだろう。その商品である計算式自体が指数として他の計算式に組み込まれていく。結局、「どの計算式が儲かるか」といううわさに振り回される懲りない投資家も目に浮かぶ。「数学勉強して何に役立つの?」などと不平を言う学生の横で、計算式を売っている学生がほくそ笑む、そんな世の中に一歩近づいた。

次回は「確実につながる」です。

全員インサイダーになる

前回のお話しは「定期預金1年もの夜型」でした

インサイダー取引というのはアウトサイダーがいるから存在する。その線引きが難しいので問題になるのだろう。本人とその配偶者の資産を公開することで良しとする場合、子供や親戚、親友はアウトサイダーである。境界線がどんどん広がって行けば国中がインサイダーになるかもしれない。



今回はアウトサイダーをなくす方法を考えてみた。

たとえ上場している企業であっても粉飾決算は可能になってしまう。長い目で見れば粉飾決算も調整されてしまうのだろうが、短期的には株価操作に有効である点が問題だ。

業績を良くするのが企業の目的であって良い業績を公表するのが目的ではない。当たり前ではあるが、業績を公表することが企業に課せられている以上、そこにどうしてもズレが生じてしまうのはしょうがないのかもしれない。公正な会計士というのもなかなか難しいようだ。



そこでGPLライセンスを参考に究極の公開企業(以下、公開企業)を考えてみた。GPLというのは自由に使用、改変が認められているソフトであるが、そのソフトを使用したソフトを公開する場合、公開するソフト自身も自由に使用、改変を認めることが求められるライセンスである。



公開企業はおよそすべての情報を公開する。取引する企業が公開企業へメールを使って連絡すると、公開企業の社員の元へメールが届く。公開企業の社員が使うパソコンはもちろん公開されているので、社外の人間でもほぼリアルタイムに閲覧が可能な状態にある。もしかすると社員がメールを読む前に社外の人間がメールを読むこともあるかもしれない。

当然プライバシーには細心の注意が必要である。取引する企業が個人情報を書いたメールを公開企業へ出すとただちに公開されてしまう。この場合、公開企業へ出したメールが公開されることは、あらかじめわかっているので個人情報を公開してしまった責任は取引する企業にある。つまり適切に暗号化するなどセキュリティー対策が重要になる。



公開企業と取引する企業は自ずと取引内容を公開することになる。公開企業を中心に公開の輪はどんどん広がっていく。もちろん公開企業と取引をしない企業も出てくる。ただ、その企業は公開企業と比べインサイダー取引のリスクが高くなる。



いかがだったでしょうか。現状では足りていないセキュリティー対策の予算をインサイダー取引により不当に失われた資金によって補完できた…